インフォメーション・NOTE

2023.07.09

  • コラム

CIRCUSプロデューサー紹介(佐藤かつあき氏)

クリエイティブデザイナー・佐藤かつあき氏

上乃裏CIRCUSには、コンセプトに合わせた多彩なイベントやコンテンツを共につくってくれるプロデューサーたちがいます。メンバーの想いをご紹介します。

 

デザイナー・クリエイティブディレクター/
佐藤かつあきさん(株式会社かつあき 代表取締役)

 

自己紹介と、上乃裏CIRCUSに関わっている理由を教えてください

長崎県佐世保市出身で、グラフィックデザイナーとして福岡や東京で活動した後、妻の故郷である熊本に移り住んだのが12年前。10年ほど前に独立して熊本市内に事務所を設けました。企業のポスターやパンフレット、ウェブサイト、映像などのデザイン制作に関わっていますが、クリエイティブディレクターとしては制限を設けず、様々な表現をしていきたいと考えています。

こうした本業とは別に、2016年の熊本地震を機に「BRIDGE KUMAMOTO(ブリッジクマモト)」(青字にリンクを貼る?)という非営利の一般社団法人を立ち上げました。デザインを通じて復興支援や社会課題をサポートすることを目的に、クリエイターたちが力を合わせてソーシャルデザインを柱とする活動を行っています。この団体を一緒に立ち上げたのが竹あかりアーティストとして活躍する「CHIKAKEN(ちかけん)」のミシロさん。そうした繋がりを通じて荒木さんともご縁が生まれ、「上乃裏CIRCUS」の誕生にあたってはロゴのデザイン制作に携わらせていただきました。

上乃裏CIRCUSから広がる可能性/期待すること、やりたいことは?

もともとここは「ツノカフェ」という人気のカフェがあった場所です。熊本に引っ越して来たばかりの頃、妻に連れてきてもらったのですが、「すごく良い雰囲気の空間だな」という印象がありました。熊本地震後はカフェが閉店してパフェ屋さんとなり、今後はその場所で荒木さんがコミュニティスペースをつくると聞いて、直観的に「いいな!」と嬉しくなりました。

熊本市は政令指定都市ではあるものの、おもしろいことをやりたい人がそれを叶えられる場所が少ないと感じていました。僕自身もこれまでさまざまなイベントを主催してきましたが、トークイベントを行うのにしても貸し会議室では堅苦しいし、飲食店を借りるのもちょっと違う。適した場所がなくて困っていたのです。その点、ここは無料で使える公共施設と市民ホールのような有料施設との中間のようなポジション。これまでにない場所としてニーズも高いでしょうし、ぜひとも実現してほしいです。

僕自身もこれから「上乃裏CIRCUS」を活用していくつもりです。まず会員制ラウンジの「楽屋」では、無料のデザイン相談会をやってみたい。デザインの仕事って、一般のかたはどう依頼して良いか分からないでしょうから。デザイナーの選び方や得意・不得意分野の見分け方、予算はどのくらい掛かるか?など、僕がラウンジにいるときは気軽に相談に来てもらえる場を設ける予定です。こうした相談会は以前からやりたかったのですが、いざやろうとすると、商工会議所や貸し会議室のようにかしこまった場所しかありません。そうなると話も弾みませんし(笑)。「上乃裏CIRCUS」であれば、ざっくばらんに会話できるだろうと楽しみにしています。

イベントスペースでもイベントを開催したいものの、僕がこれまでやってきたのはプロモーションを兼ねたや展示会やオンライン配信など無料のイベントが中心です。今後はお金を出してでも参加したいと感じていただけるコンテンツを考えてみたいと思います。

そして皆さんにお伝えしたいのは、このチャンスをぜひ活かしてもらいたい!ということ。おもしろいコンテンツを作ってここで実現できれば、自分自身のステップアップにも繋がると思うのです。特に若い方々で「この場所でやってみたいことはあるけれど、何から始めればいいか分からない」というのであれば、「こんなことやりたいんです!」と、荒木さんにどんどんアピールしてほしい。彼は情熱を持った人が大好きですから、良いアドバイスをもらえるでしょうし、背中を押してもらえるはずです。一人ひとりの夢を叶えるために誕生したのが「上乃裏CIRCUS」であり、とにかくアクションを起こすことで自分の何かが変わり始めます。チャレンジしたい若者たちと、それをサポートする大人たちがいて、両者をつなぐ仕掛けがここにはある。あとは「コトを起こすだけ!」ですから。

上乃裏CIRCUS開業に向けてメッセージ

この「上乃裏CIRCUS」が一年後、どういう姿になっているか? 荒木さん自身も含めて誰も分からないでしょう。つまり言い換えれば、「自由度が高い」ということ。今後は「上乃裏CIRCUS」が主催するイベントによって独自のカラーが出てくるでしょうし、「ビジネス」・「食」・「デザイン」など各分野に長けた人たちが一緒にイベントを開催するといった広がりも生まれるでしょう。個性の異なる人たちが枠にとらわれることなく自由に使っていくことで、「上乃裏CIRCUS」のオリジナリティが創られていくと思います。

こうした場所を民間で作ろうとすると「利益は出るか、持続させられるか?」を考えるあまり、自ら取り組もうとする人はまずいません。しかし、荒木さんは「クリスマスマーケット熊本」をはじめとする熊本の代表的な一大イベントのオーガナイザーでもありますから、その手腕をどう発揮していくか? ものすごく期待しています。