インフォメーション・NOTE

2023.07.08

  • コラム

CIRCUSプロデューサー紹介(徳永伸介氏)

一般財団法人 くまもとSDGs推進財団 代表理事 徳永 伸介氏

 

上乃裏CIRCUSには、コンセプトに合わせた多彩なイベントやコンテンツを共につくってくれるプロデューサーたちがいます。メンバーの想いをご紹介します。

 

一般財団法人 くまもとSDGs推進財団 代表理事
(元消防士&救急救命士)
徳永 伸介さん

 

自己紹介と現在の活動を教えて下さい。

2022年3月末に消防署を退職しました。熊本地震や新型コロナによって価値観が大きく揺るがされたことがキッカケです。

熊本地震が起きたとき、私の所属する荒尾・玉名地区では被害がさほど大きくなく、被災地の仲間が大変な思いをしている一方で、私たちは3回目の地震に備えて待機の指示が出されていました。たとえ被災地に出向いたとしても、消防士として手当はできても元に戻せるわけではない。そんな無力さ、限界を感じていたときにコロナ禍が重なり、ちょうど子どもが生まれたタイミングもあって、この子たちにどんな未来を残していけるかと真剣に考えました。そして一度きりの人生を悔いなく生きようと、退職に至りました。

退職後はSDGs関連の財団に所属し、熊本県内の社会課題を解決する事業に取り組んでいます。ステークホルダーの方々とSDGsの活動に取り組む一方で、お預かりした寄付金をSDGsのために活動する団体へと届けるバイパス的な役目も担っています。またこれまでの経験を生かした防災分野に特化して、多岐にわたり仕事をしています。

「上乃裏CIRCUS」を主宰する荒木さんとの出会いは、私が地域貢献として子どもたちにサッカーを教えていた際、指導者研修の一環として荒木さんが講演に登壇されたときです。コミュニティーづくりの話を聞いて、行政まかせではなく、県民としてもまちづくりに関われると知って驚きました。そこで当時、荒木さんが主催していた「マチナカレッジ」に参加させてもらい、自分の世界が拓けていった感じです。それからはトークイベントなどを主催するようになり、「あったらいいな」と受け身だったのが、「自分でやってみたい」と能動的になりました。

 

上乃裏CIRCUSに関わっている理由を教えてください

荒木さんが始める「上乃裏CIRCUS」からどんな世界が広がるか、ワクワクしています。

新型コロナ禍では制限が多くて悶々としていた人も多いでしょうから、この空間でやりたいことが実現できるといいですね。いつ何が起こってもおかしくない時代に、残された時間をどう豊かに生きるか。ここに集まる仲間とやりたいことを叶えたり、応援できたりすればいいなと思います。

私としては自分の持ち味を生かしたことをやりたいと思っていて、まずは公務員や金融機関のように制約の多い方々が集まれるイベントを開こうと考えています。今の仕事は社会課題の解決という堅い仕事ですし、前職もやはり公務員という堅い仕事でした。ただでさえ堅い業界の人たちが、堅い場所で堅いコトを考えても良いアイデアは生まれません。その点「上乃裏CIRCUS」を会場にすれば、新たな発想が浮かぶ気がしています。

まだ先が見えないまっさらな状態だからこそ、前向きに楽しめる人たちと一緒に「上乃裏CIRCUS」から新しい世界を作っていきたい。これまで融合しなかった人同士が交わっていける場所だと思いますし、違う分野たちが掛け算されることで、違う世界が見えてくると思います。

 

上乃裏CIRCUS開業に向けてメッセージ

「CIRCUS(サーカス)」の語源でもある「サークル」のように、いろんな人たちがここで輪となっていけたらいいですね。良い空間で良い人たちが出会い、良い循環が生まれる。かつては「アップフィールド」がその役割を果たしていました。「上乃裏CIRCUS」に関わる大人たちが若い世代の人たちにバトンを渡していくことで、彩り豊かなサークルとなって成長していくことを期待しています。